2010年04月13日

竜馬ブームの中,今さら鎖国論ですか?

毎日新聞の1面特集

デフレの深層:新「世界の工場」 最貧国バングラ、衣料品輸出躍進
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100413ddm001020002000c.


日本企業、進出ラッシュ 「バングラを押さえた者が衣料市場を制す」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100413ddm008020163000c.html
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いつの間にか「食糧自給率向上」が至上命題のように言われているが,グローバル経済の恩恵の上に成り立っているようなこの国で食糧だけ自給しても何の意味もない。百歩譲って自給率を高める事をよしとしても,その保護政策の原資はどこから来るのか?

いまさら言うまでもないが,日本は堂々たる貿易立国で,輸出なしで生きていくことなど不可能である。第一いま国内ではクルマは売れない,家電も売れないじゃないか。周りの20代に聞いてごらんよ。

自動車は買って下さい,基地は他所へ持って行って下さい,でも牛肉は買いません,服も靴もアジアから買います。中国は高くなってきたからバングラに工場移します,なんて話が通るわけがない。そもそもそんなやり方に先があるのか? て言ってる俺も帽子から靴下から下着にいたるまで全部中国製だ。これ書いてるDynabookもマウスも裏返したらMade in China。眼鏡も中国製。こういう僕がつくる野菜はどこまで日本製と言っていいんですかね。

もっと足元を掘り下げよう。

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上の記事より

ダッカの工場労働者の残業代などを含めた平均賃金は月96・2ドル(約8950円)。賃金上昇が目立つ中国・上海の360・2ドル(約3万3505円)のわずか4分の1だ。
 先進国の大手小売りの進出ラッシュで、最貧国・バングラの衣料品輸出額は90年の世界19位(6・4億ドル)から、08年には中国、トルコに次ぐ3位(109・2億ドル、欧州連合を除く)に躍進した。

バングラの工場のほとんどは現地資本。その生産を支えるのが、地方の貧しい農村出身者だ。ダッカ郊外のZARA向けのセーターを作る工場では、250人の男性従業員が編み機のハンドルを握り、左右に動かす単純作業を繰り返しニット生地を編み上げていた。完成品のセーターは欧州で12ユーロ(約1500円)で販売。製造原価はわずか約4ドル(370円)だ。

 ジャヒドル・イスラムさん(25)は「2年間働いて、ようやく暮らしが良くなってきた。有名ブランドを作ることは誇りで、お金をためて田舎の父に牛を買ってあげたい」と話す。女性従業員のサルマさんも「前は仕事はなく、子ども2人を抱え、家計は苦しかった。今は月給7000タカ(約9100円)でテレビと冷蔵庫も買えた」と笑った。バングラの1人当たり年間国民総所得は520ドル(約4万8000円)で最貧国。賃金の伸び悩みでデフレが長期化する日本とは対照的に、工場で働く人々の生活は着実に上向いている。

◇バングラデシュの経済

 バングラデシュは1人当たり年間国民総所得が世界で下から20番目で最貧国だが、経済成長率は09年度(08年7月〜09年6月)まで7年連続で5%以上の高成長を維持。格安の衣料品輸出が経済全体をけん引している。米金融大手、ゴールドマン・サックスは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に続く新興・途上国11カ国(ネクスト11)に韓国やベトナムと並びバングラも含めた。先進国の流通業界などは、世界7位の豊富な人口に着目し、繊維製品の拠点進出を加速させてきた。



See how the world goes round
You've got to help yourself


posted by かぜだより at 21:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 畑情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石油と燐鉱石の輸入が無ければ自給も無理と(w 日本はイノベーションを生産し輸出する国に急速にシフトが必要なので、公務員・企業にぶら下がりたいサラリーマンの量産がネックになってますなぁ。
Posted by mizuki at 2010年04月14日 01:23
2月かなんかにやってた,若手企業家をゲストに呼んだ朝まで生テレビでは,皆さん一様に,「支援してくれなくていいから邪魔しないでくれ」と言ってましたね。

成功者に対するリスペクトが必要です。

それとは別に,実直にやるべきことをやる公務員やサラリーマンもたくさん必要です。
Posted by かぜだより at 2010年04月14日 06:14
「こういう僕がつくる野菜はどこまで日本製と言っていいんですかね。」
・・・どうも僕らが行っている現代農業は、日本製って言いにくいようです・・・。
「石油で作る米・・・」こちらの記事、http://www.news.janjan.jp/living/0806/0806058791/1.php
08年のコラムですが、直視すべき分析だと思います。

今出来る対策的なことは「自給率向上」は早急には無理だろうから、「備蓄率の向上」を当面は目指しておくべきではないかと考えています。
 今の貿易立国の恩恵があるうちに、少なくとも「3年分の備蓄を繰り返す」施策を・・・。お米をじゃんじゃん作って、古古米の備蓄をしっかり繰り返して。
3年あれば、みんながなんとか自給に目を向けるでしょうし・・・。

グローバルな経済の中では、すでに「日本の役割」は終焉を迎えている気がしています。
ドルと人民元の行方に注目すべき、って思います。
Posted by とくです。 at 2010年04月14日 06:18
アーリーステージの支援とか、コミュニティトレードへの出資とかは必要ですわね。
地方では特にね。

>実直にやるべきことをやる公務員やサラリーマンもたくさん必要です。

責任回避と自己保身に全力投球な役人
の量産はまず止めましょうと。
んで、イノベーション生み出せるビジネス
マン育てましょう。と。

職場が海外移転しまくりで実直なだけでは
生きていけん状況改善しないと、南アみたい
になったらどうしましょ。と。
Posted by mizuki at 2010年04月14日 23:36
>とくさん

「石油で作る米・・・」

いわゆるエネルギー収支率の問題は日本だけではなく世界中でそうですね。カロリー収支は米でも小麦でもとうの昔にマイナスです。他にもいくつかの理由で穀物の生産性の伸び率はどんどん鈍っていて,人工の増加率に着いていっていません。

食料の確保のためには,備蓄も必要でしょうし,当面は飼料や石油も含めて安定的に入手できるような良好な外交関係を築くしかないと思いますが。

安全保障の問題ですから。家庭菜園で自給ごっこも結構だけど,普天間どうすんだよ,っていう。


>mizukiさん

アーリーステージの支援とか、コミュニティトレードへの出資とかは必要ですわね。
地方では特にね。

地方は銀行しかないですからね。東京もか。

ファイナンスの問題はでかいですよね。


>責任回避と自己保身に全力投球な役人
の量産はまず止めましょうと。
んで、イノベーション生み出せるビジネス
マン育てましょう。と。

まぁでもね,学生のうちから試験勉強して公務員になろうっていう人の多くは,地元から動きたくない,安定収入が欲しい人たちですからね。ビジネスの世界は嫌いだったり。そうじゃない人も稀にはいるでしょうが。

公務員が悪いなんて思わないですけど,公務員になりたいっていう学生と話してると,これじゃあー,と思いますね。

イノベーション生み出せるビジネスマンは今はどうやって育ってんでしょうね。外国行くのかな。

Posted by かぜだより at 2010年04月15日 01:54
久松さんはどうやって育ったんですか?
って考えれば答え出ません?(笑
Posted by mizuki at 2010年04月17日 01:17
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